品川区の社長です!
五反田明駿です。
本日は、「有名人が動画で話していても、本人とは限らない」という、いまの時代の話をします。
少し前なら「動画で本人が話しているんだから本物だろう」で通じました。ですが、その常識が通用しなくなってきています。なぜか、そしてどう向き合えばいいかをお話しします。
これは、特別に詳しい人だけが知っておけばいい話ではありません。むしろ、AIに詳しくない人ほど知っておくべき話です。なぜなら、AIを使った詐欺は、AIを知らない人をねらってくるからです。専門用語は使わずに説明するので、身近な備えとして読んでもらえればと思います。
今の生成AIでは、
実在する人に似た顔や声を使い、
本人が話しているように見える
動画や音声を作ることができます。
肖像パブリシティ権擁護監視機構の調査では、
有名人などの顔や声をAIで無断生成したとみられる
動画・画像が、約2か月で4万3,483件、
閲覧数は約3億3,500万回と報告されています。
これは、すべてが詐欺動画だったという数字ではありません。
ただ、顔や声の無断利用が疑われる投稿が
大量に流通していることは、
見た目だけの判定が難しい状況を示しています。
口の動きや声の違和感を探すより、
重要な判断では別の経路で確認する。
この考え方へ切り替えるほうが現実的です。
2026年7月には、著名人を装った
AI生成動画を使う投資話により、
80代の女性から合計1,700万円をだまし取った疑いで、
受け取り役とみられる人物らが逮捕されたと報じられました。
逮捕された人物は容疑を否認していると報じられており、
事件については捜査段階の情報です。
それでも、著名人の動画が
信用させる材料として使われた点は見逃せません。
大切なのは、偽物を一目で当てることではありません。
動画を見た後の行動を決めておくことです。
ここから、30秒、3分、送金前の
3段階に分けて説明します。
お金、投資、契約、個人情報の話が出たら、
まず動画内のリンクや連絡先を
そのまま開かないでください。
詐欺では、考える時間を与えないために、
「今だけ」「急いで」と行動を促すことがあります。
最初の30秒で立ち止まるだけでも、
相手が作った流れから離れられます。
次に、動画内のリンクを使わず、
ブラウザや公式アプリを自分で開きます。
本人や所属先の公式サイト、
継続して使われている公式アカウントを確認します。
同じ投資話や商品案内が、
公式発信にも載っているかを見てください。
見つからなければ、その時点で
話を進めない判断ができます。
認証マークやフォロワー数だけでなく、
過去から発信が続いているか、
公式サイトから同じアカウントへ
たどれるかも確認材料になります。
投資の話では、動画に出ている人物だけでなく、
実際にお金を受け取る事業者を確認します。
警察庁も、著名人のなりすましを疑い、
本人の公式発信を確認するよう注意を呼びかけています。
人物の知名度ではなく、
取引そのものが確認できるかで判断してください。
AIで作れるのは、有名人の動画だけではありません。
家族に似た声を使った連絡にも、
同じ確認方法が使えます。
急なお金の話が来たら、
いったん通話を切り、普段使っている番号へ
こちらからかけ直してください。
疑わしい相手が示した番号は使いません。
家族しか知らない確認方法を
事前に決めておくのも一つの備えです。
ただし、合言葉や個人情報は、
疑わしい通話の中で相手に教えないようにします。
日常の動画や電話を、すべて疑う必要はありません。
お金・契約・個人情報が関わるときだけ、
確認を一段増やすと決めておけば十分です。
AIを知らないまま遠ざけると、
何が作れて、何を確認すべきかが分かりません。
動画や声を生成できると知っているだけで、
大事な場面で立ち止まりやすくなります。
AIを怖がることと、警戒することは違います。
できることと限界を知り、
人が確認する工程を残す。
それが、仕事でも生活でも役立つAIリテラシーです。
有名人が動画で話していても、
本人が話した動画とは限りません。
見た目で見抜くより、
別の経路で確認する時代になりました。
最初の30秒は、止める・触らない・残す。
次の3分で、公式発信を自分で探す。
送金前には、人物ではなく
取引先と振込先を確認してください。
まず今日、家族と
「お金の話は一度切って確認する」と共有してみてください。
その小さなルールが、
AI時代の現実的な備えになります。
※4万3,483件・約3億3,500万回は、
肖像パブリシティ権擁護監視機構の調査として
2026年7月に報じられた数値です。
1,700万円の事件は、同月の報道を確認して記載しています。
五反田明駿(ごたんだ めいしゅん)
ワイズ株式会社 代表取締役社長。
Webマーケティング、営業代行、インサイドセールス、
人材育成を手がけるかたわら、
AIを実務でどう活かすかを伝えるスクール
「AcademyAI」を運営しています。
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